【OANDAオーダーブック】ポジションと注文比率

【OANDAオーダーブック】ポジションと注文比率をチェックしてますか?

ポジションと注文比率を見ることで、損切りラインやサポートラインの参考にすることができます

OANDAオーダーブック(過去24時間)

【オープンオーダー】 オレンジ:指値注文、青:逆指値注文
【オープンポジション】 オレンジ:含み益、青:塩漬け

OANDAのオーダーブックとは

トレーダーのポジションと注文状況が分かる

OANDAのオーダーブックは、OANDAグループの顧客の取引状況を公開したデータです。

このように取引状況を公開しているFX業者は日本国内に多くありますが、いずれも自社内のトレーダーの情報のみとなっているため、やや正確性に欠けます。

一方、OANDAグループは世界中に多くの顧客を持っており、それらすべての情報が利用されています。つまり、現在FXトレードしている人のおおまかな状況と見てよいと思われます。少なくとも、日本のFX業者よりは正確性が高いです。

OANDAでは「オーダーブック」というツールでトレーダーの取引情報を公開しており、トレーダーの未約定オーダーの価格水準、割合を公開した「オープンオーダー」と、保有中のポジションの取得価格の水準、割合を公開した「オープンポジション」の2種類のデータを見ることができます。

\独自のインジケーターが使える!/

OANDAのオープンオーダー

OANDAのオープンオーダーの見方

トレーダーの注文をグラフ化

縦軸を価格とし、どの水準にどのくらいのオーダー(注文)が入っているかを横棒グラフで示しています。表示単位は%表示で、右側に買いオーダー、左側に売りオーダーが表示。

ここで言うオーダーとは、新規の指値・逆指値のほか、決済の指値・逆指値の4種類のことになります。

このオープンオーダーを見ると、どの水準にオーダーが多いかでトレーダーが注目している価格水準を簡単にチェックすることができるので、サポートやレジスタンスになりそうな水準が分かり、エントリーや決算の水準を考える際に重宝できるというわけです。

OANDAのオープンオーダー

とはいえ、指値と逆指値が混ざっていて複雑、ちょっと分かりづらい・・・、と思った場合は、下記のように見てください。簡潔にまとめると、右側に買い注文、左側に売り注文が貯まっていると判断すればよいのです。

OANDAオープンオーダーの基本的な構造

これを踏まえれば、仮にこれからレートが上がっていく場合、下記のように買い注文が厚めなレート売り注文が厚めなレートを見ることができます。

注文の厚いレート

OANDAのオープンポジション

OANDAオープンポジションの見方

トレーダーの保有ポジションをグラフ化

こちらは、現在トレーダーが保有しているポジションのグラフ。縦軸を価格とし、顧客のポジションの割合を横棒グラフで表示しています。

右側に買いポジション、左側に売りポジションをそれぞれ表示しているので、トレーダーがどの水準にどのくらいポジションを持っているのかを一目でチェックできます。

ポジションが売買のいずれに偏っているか、利益が出てきて余裕があるトレーダー、含み損が出ており、苦しくなっているトレーダーは売買いずれのポジションを保有しているトレーダーに多いのかを探ることができます。

つまり、トレーダーの心理状態を読み取ることができるので、その後どのような注文が出やすいかを予測することが可能になっています。

注目すべきは、「含み損を抱えたポジションがどこに溜まっているか」で、自分の予想と逆にレートが動いた場合、それ以上の損失拡大を避けるため損切りする動きが出てきます。そうすると、いつも以上にボラティリティが高くなり値幅も狙えるので、そのような価格帯を事前にチェックしておけば、スキャルピングやデイトレードにも役立てることができるでしょう。

OANDAのオープンポジション

\独自のインジケーターが使える!/

含み損を抱えたポジションに注目

含み損を抱えたポジションに注目

損切り予備軍はどこにいる?

上述したように、OANDAのオープンポジションを見る際に特に注目すべきは、「含み損を抱えたポジションがどこに溜まっているか?」です。 なぜなら、損切り注文が多く出る局面で相場が大きく動く可能性が高まるからです。

例えば、上のような局面の場合。右上の青い横棒グラフ、108.95銭に買い方が持っている含み損の買いポジションが貯まっています。

そうなると、例えレートが上昇しても含み損ポジションを持っているトレーダーからは「やれやれ」と決済の売りが出てくるため、戻り売りが出やすいことになります。

もし、それまで下落基調が続いているようなら、売り遅れたトレーダーから新規の売り注文が入りやすいポイントと考えることもできます。

逆に、下がった場合、左下の青い横棒グラフ、108.75銭に売り方の含み損の売り注文が貯まっているので、売り方としてはようやくポジションを買い戻すことができます。

すると、レートは反発しやすくなり、買い遅れたトレーダーによる押し目買いの入りやすいレート、底堅い状態が続く水準となります。

レンジ相場の判断とその動向

レンジ相場も分かる

また、一定のレンジ相場が続くとそのレンジ内にポジションが集中するので、上の図のようになります。

つまり、現在のようにやや固まった範囲、108円台後半から109円にかけて注文が貯まっているような状態は、どちらかというとレンジ相場を示唆しています。

実際、ここ2週間ほどドル円の水準は変わっていませんから、いま判断するとしたらレンジ相場、このまま108円台後半をサポートするのか、それとも下抜けてしまうのかの分かれ目、ということになります。

買いポジション保有者は価格が上がると考えポジションを保有、売りポジション保有者は価格が下がると考えポジションを保有していて、その力が均衡しているような状態です。 価格が上がれば、買いポジション保有者はホールド、売りポジション所有者は損切りを検討します。

逆に、価格が下落した場合は、売りポジション保有者はそのままホールド、買いポジション保有者は損切りを検討することになります。つまり、どちらかへ動く場面でボラティリティが高まる、ということも分かるのです。

 

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