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● ひじきとヒ素

ひじきとヒ素

ヒ素やヒ素を含んだ化合物は非常に有毒です。1955 年日本ではヒ素が混入した粉ミルクによるヒ素中毒事件が発生し、1 万 7000 人以上が被害を訴え、100 人以上がなくなりました。

ヒ素は昔から毒殺の道具として使われていました。中世ヨーロッパの王侯貴族をはじめ、中国や日本など世界中で暗殺の道具となり、王位継承者や権力者たちは常に毒殺されるの ではないかと心配をしていました。

ある時、銀は毒薬(ヒ素)と反応して色が変わるということが発見され、以来銀食器は食事に毒が入れられていないかを確かめる手段として使われていたのです。

 

ヒ素は海藻類に多くふくまれますが、ヒ素のなかでも有機ヒ素がほとんどでこれらは毒性が低く問題となりません。しかし海藻のなかでもひじきは毒性の強い無機ヒ素の量が多く摂取に注意が必要です。

 

農林水産省  食品に含まれるヒ素の実態調査

https://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/kome/k_as/occurrence.html

 

 

体重 50kgの方は毎日 5gのひじきを摂り続けると PTWI(暫定的耐容週間摂取量)を超えることになります。

 

習慣的にヒ素を取り続けると慢性中毒が発生します。

慢性中毒の症状は皮膚の色素沈着・白斑・手の平や足の裏の皮膚が固くなる角化などがあげられ、放置すると皮膚がん・肺がん・腎臓がん・膀胱がんが生じる可能性があります。

 

また慢性中毒までいかなくとも、ヒ素はエネルギーの生産を抑制させ、疲れやすくなったり、元気が出づらくなります。また活性酸素を発生させますので、日ごろから取り入れない工夫が必要です。

 

慢性的なヒ素中毒が疑われる場合は毛髪ミネラル検査でお確かめください。

 

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